タイムラグ

ランサムウェアによる被害が拡大し、日本企業のシステム対策の脆弱さが巷間伝えられている。顧客に直接影響が予想される金融機関でみずほ銀行では、様々な背景があるにせよ、8回のシステムトラブルが発生し、未だに再発が懸念されている。データや指示の発点と着点のタイムラグが現コンピュータシステムでは避けられず、その時間を極端に短くする事で対処する、というのが最大の対応策となっている。秒では無く、その数分の一もしくはそれ以上のごく短時間であり、対外的には一瞬なのだが、その間に外部システムからの侵入が発生し得る機会を与える要因となり、同短縮化とそこに紛れ込む外部勢力とのせめぎ合いとなっているのだ。到達点は見えない、というより現在のコンピュータシステムの限界を感じさせる。そこで量子コンピュータとなるが、量産化までは5年以上を要するとされ、当面は混乱が続くであろう。音の発射から聴衆の耳に届くまでの時間はどうだろう?同時もしくは瞬間的と考えられているが、音は空気の振動であり、到達までには距離的なタイムラグ発生が必至である。だからどうとかかでは無いが、聴く位置・距離で到達≒聴こえる音は異なってくる。コンクールで審査員の着座する位置がほぼ決まっているのもその一因である。どこに座っても均等に聴こえる様にできる機械も出来てきている。そのうちにウェブで生演奏と同等の音の配信も可能となるのだろう。一方で“ゆらぎ”という生演奏でしか得られないものがある。それが何なのか、が解明されたら“”生演奏の再現“”も可能となるのかも。それらの元となる演奏の質・演奏力・表現力を身に付けるためには、大いなるタイムラグがあるけれど…。

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