客席側から向かって左側で指揮者からも左側の最前列を定位置とするのが第一バイオリン奏者のコンサートマスター。指揮者と並んで楽団員の人事権や、指揮者の招聘権なども有する言わば楽団の取締役事業本部長。指揮者は自ら持つ音楽性と楽団員のポテンシャルを融和させて最大限の能力を引き出すのが役割。それを受けて楽団員をまとめて指揮者の望む最大限の能力を引き出すのが役割。楽団集団をけん引する二頭馬車と言っても良い。そして生み出される音楽を真剣に受け止めるのが聴衆で、音を生み出す方も、受け止める方も真剣勝負の主役である。脇役は居ない。他楽団との兼務でキャパを残した“余裕の演奏”をする奏者が居たりして指揮者・コンマス・他楽団員の顰蹙を買ったりする。だからクラシックファンは堅苦しくて嫌なんだという話をしたいのでは無く、通常ライブでもいい加減な演奏をしたら、高いチケットを買って臨んだ聴衆はがっかりするし、離れていく。カネを払って聴きに行く限り、奏者と聴衆は互部でありたいと思う。
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