60歳を超えて人生18回目の転居がほぼ決定した。奇しくも東日本・横浜から西日本・神戸への初転居となった神戸市内が終の棲家となる?。まだもう一回可能性はある、と言えばあるけど。土地の雰囲気や住民気質など、生活が始まって或いは始まる前に判明して安心したり、不安の種として芽生える事もあった。幸か不幸か、仕事に関わる転居が大半だったことで、九時五時と月金は外出しており、土日の限定した間しかその地に生活してこなかったので、生活感という点では、どこに居ても同じという感もあった。その土地全体の雰囲気・気質が嫌い、というケースも数か所あることはあり、早く同地を出たいというケースもあって、“合わない土地”というのがあるのはあった。それでも住み始めて最初は付近探索などでの新たな発見や気付きに期待が高まったり、不安感・嫌悪感が生ずる事も多かった。いずれのケースも、“長くは住まないから”という事で安心・我慢しようとし、してきた。横浜は懐かしく帰りたい気も少なくないが、今までの人生と重ねると、戻るべきでは無いのかもしれない。様々な楽曲を習得(自分なりに納得という意味)してきて、古い楽譜が見つかって弾いてみると当時の練習時の周囲環境・状況が記憶に蘇り懐かしくなる。でも当時の弾き方は最早できない。経験値・技術が多少でも上がった事と当時の気持ち・内面とは大きく異なるからだ。同じ楽曲を同じオーケストラが演っても去年と今年で異なるのと同じ。だから同じ曲・同じオケでも聴衆が集まりコンサートとして成立する。聴衆だって前回・今回の間に、生活・気持ちなどの点で色々あったりした筈なのだ。避けられない外的要因はあるけれど、自分なりの努力である程度何とかなるものだし、それが糧となって次の事態に対処していく胆力ともなる。良くも悪くも、ただでは済まさず、自身の成長に結びつけるしかないのだ。
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