「暗譜しないのは、その曲を愛していないから。」と、言われて暗譜に挑んだ。暗譜はギターを始めてから難航した。曲の概要は理解しているのだが、運指という部分で譜面を確認する事が多かったためだ。言い訳と言えば終わりだが、音楽≒楽典、楽器の音階と共に音を切ったり切らなかったりするためには必須の運指のため、楽譜は暗闇の懐中電灯の様なものだった。同じ音でも3.4か所あり、スムースな運指と音切れをなくすためと、音の響きを変えるために何通りも運指が生ずる。楽譜制作者によって様々な運指との出会いは、曲の習得時間や完成度にも関わってくる。これも言い訳か。自分に合った楽譜なら猶更覚えられる、覚えるべきではないか、と言われるか。頭が悪いのかもしれない、けど本当に覚えるのが厳しい。ある程度覚えていても、譜面を見なければ即ストップとなるのだ。代わりに弦の押指部分を覚えているので、視認した音を指に伝える事にタイムラグが無く、記憶をまさぐる事無く演奏ができる。当然、硬軟の音変えも感覚でできるのだが……。残念ながら、押指の位置が、フレット際では無く、真ん中になる事があり、音がビビる事がある。これは決定打で、先生からも良く指摘された。ただ、先生自体暗譜が苦手で、“暗譜しなくて大丈夫”と言っていて、それを鵜のみにしていたのだけれど。ピアノなどでは、“え?ピアノ弾けるの?何か弾いてみて。”と言われて暗譜している曲を弾いてみたりするシチュエーションが多い。ピアノは持ち運べないし、長い曲が比較的多いし、頭に曲を入れておく必要もあるのだろうが。ギターは長くても15分とかなので、長いからとは言えないかも。暗譜の方が良いのは百も承知なのだが…。どうしたものか。
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