到達点

ベートーヴェンの月光を始めた。ピアノ曲であり、正にピアノのために書かれた曲だと考える。リズムであり、曲想であり、その曲想を引き出せる最適の楽器がピアノである、とも考える。曲が好きだからギター譜を探して弾き始めた。何とかなる、との想いが得られたが、曲として完成させるのには時間が必要とも認識した。音数が少ない分、難曲と言えるだろう。多くの人が知っているのもハードルを上げている。そもそもピアノ曲やバイオリン曲とギターは親和性があるが、奏法やそれに伴う音の出方には大きな違いがあり、何より音域と音量の差を考慮すれば“無理”とか“無駄なチャレンジ”と、いわゆる正統派ギタリストからは断ぜられるのが目に見えている。ギターの表現力に見合った選曲が妥当であり、それを極めるのが王道と断ぜられよう。いわば邪道だと。元々の曲を正しく研究・見極めた上でチャレンジするのであれば誰に後ろ指を指されることは無い筈。とも思うが…。だが人前で弾けば、そうでないことは容易に予想できる。阿ってコード進行による作曲哲学の現代曲であるラッドウィンプスやking Gnuを弾ろうとは思わないが、同じ哲学で作られた曲ならメリットとして多少の無理があっても弾く価値はあるし、デメリットとしての表現力の限界感など、+-はあれど、ギターだけでなく、クラシック音楽浸透には多少の寄与はできるのでは?オタク的な極め方が王道なら、邪道も一つの途である。到達点が違うのだ。それで良い、と思う。

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