他人が判断する

暗譜が苦手である。記憶力は常人並みと認識してきたし、数々の試験もくぐりぬけてきた。新しい事はなんでも好きだし、旧弊に囚われたり、ずっと同じ事を繰り返すのは好かない。論点がズレているとも思うが、だから暗記・暗譜が性に合わないのだと認識してきた。単に面倒くさがり、なのかも。結果的に、譜面で一発即奏(もちろん完璧なわけはなく、さらりとだが)つまり、打弦する右手でフレット・弦の位置を探れる様になった。手さぐりになった事で、実際は音で表現するのとドンドン隔絶していく事となった、と今は認識できる。指導を受けるとほぼ確実に暗譜は?と聞かれ、一瞬何と回答したら良いか迷ってしまう。指導側はすぐに暗譜してないですよね?暗譜苦手ですか?と畳みかけてくる。ハイ、と言って白旗を上げる場面が最近増えてきた。しばらく暗譜しなくて良いという甘言に弄され、それに乗っかってきたのが仇となった。音符を覚えるのが先ず第一歩、そこからテクニカルな事、表現すべきことを考え対応していくのだ、と諭された。余興レベルの出来で満足するなら趣味だろう。それ以上はプロで無いとしても、音楽をしている者としての最低限の姿勢が必要となる。本当に音楽に立ち向かう姿勢が欠けていたのだな、と終末に至り痛感した。そこそこの時間を経ればパッと見で何となく形になるが、本当に音楽に取り組んだ者からすれば笑止なのだ。箴言を受けて、今から取り組もう。

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